堕天使
[彩side]


彩は風呂から出て、舞を呼びに行った時、舞の部屋には何も無かった。たった一枚の紙だけを置いて。


そこには

彩、叔父様、叔母様、傑さん、聖さん、陽さん、堕天使のみんなへ


これを読んでいる時には、私は居ないでしょう。
私は、この家が大好きでした。そしてみんなも。
ただ、私には、一つやり残した事がありました。
それは、自分で解決します。
なので、探さないで下さい。
また、いつか私は、あなた達の所に帰ります。
私は、橘家に引き取って貰えて幸せでした。

by舞


< 38 / 209 >

この作品をシェア

pagetop