片恋

「それも楽しそうだけど。

俺の為にって思うんなら、
ほんとにいいから。」

やさしく穏やかにそういわれて、
安心したのは確かだけれど。


それでも、

一緒に出かけたりとか、
遊んだりとか、

彼女みたいな事を
してもいいのかな、と

淡い期待を抱いていた。



もっと仲良くなれたら、

きっと楽しい。


そう思っていた。


なのにあれから一度も、

顔を合わせる事さえ、

ないまま過ぎた。



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