片恋


幼い二人が慈しみあう姿は
尊くすらあって、

壊したくないと、思った。

守ってやりたいと。
我ながら、少女趣味だとあきれるけれど。


だからちょっとしたお節介のつもりで、
琴子に形だけの婚約を申し込んだ。


気の早い叔母さんに
何度か見合いをさせられていると、

琴子がちらりと
こぼしていたので。

政略結婚なんて
時代錯誤もいいところだ。

いつか時期を見て
婚約を解消してやればいい。

そう思っていた。





< 14 / 185 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop