フレンズ


「でも、高村さんが背の高いすっごいカッコいい人と

よく一緒にいるって聞きますよ」


化粧を直すゆりが、鏡越しにちょっと含んだ笑みを浮かべた。


「ああ、あれは、ただの友達よ」


私は、軽い優越感にひたりながらベージュのルージュを口の端までつけた。



「元カレですかぁ?」


「元トモです」


「なんですかぁ~、それ」


「元から、前からずっと~

これからも、永遠に友達ってやつ」
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