気まぐれあの子は猫系女子っ!!【完結】



 起き上がって上田の額にデコピンをした。

「いって………ほら、ちょっと素直じゃないところとかっ」

 顔をしかめながら必死に言う彼に笑ってしまった。

「ふっ…ふははっ」

 次の瞬間、ふわりと体全体が包み込まれた。

「やっと見れた、日高の笑顔」

 耳元で囁かれ、くすぐったくて仕方なかったけれど、彼のあたたかさに浸っていたくていつまでも動かなかった。

「あれ?今日は素直なのなっ」

 嬉しそうに言う彼に対して、
可愛いげのない私は言う。

「今日だけだからっ」



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