気まぐれあの子は猫系女子っ!!【完結】
「ただいま~っ、シフォン!いい子にしてたか~?」
上田は慣れた手付きでシフォンの頭を撫でながら抱っこした。
というのも、私はここ二ヶ月ほとんど上田の家で生活している。
お父さんが5ヵ月もの長期出張に出てしまったため、寂しくて家にも居られず、こうして上田と暮らしている。
勿論、家賃や水道代や電気代は半分払っている。
だから問題はさほどない。
だからと言って、良いとも言えない。
ベッドは勿論一つしかないし、着替えは一々取りに行かないといけないし、シフォンのものが部屋を埋めているのは確か。