気まぐれあの子は猫系女子っ!!【完結】



 今は必死になぁを捜すんだ!





「なぁっ!!なぁっどこいるだっ!?」


 静かな路地に響く俺の叫び声。

 全く、さっきから呼び掛けても返事がない。

 それに加え、人が生活してる音すら聞こえない。


 ここほんとに住宅地か?

 まだ10時なんだから起きてて普通な時間なんだけど・・・・・・?


 ドンッ・・・・・・!


「うわぁっ?!」

 ボーッとして歩いていたら男の人にぶつかってしまった。


「あ、すすっすみません!!」

「あ、あぁ・・・・・・。」

「あ、あのっ!女の子見てませんか?10代の!」

「いや?見てないけど・・・・・・。」


 そっか・・・・・・。

 あ~ぁ、どうしよう・・・・・・?


「はぁ・・・・・・。」

「どうかしたのかい?」

「それが・・・・・・喧嘩してしまって、この住宅地の中にその子が走って行ったんですよ」

「それは危ないっ!早く捜そうっ!!」


 えっ?



< 328 / 375 >

この作品をシェア

pagetop