ヒミツの恋【短編集】
『まどか?見て…すごい夕日…。教室からでもこんな夕日が見れるんだね。
…でもやっぱり図書室から渉と眺める夕日の方が綺麗だったな…』




俺も同じ気持ちだよ。一人で見た図書室からの夕日は全然綺麗に映らなかったのに、今…こうして真由美と一緒だと…すごく綺麗に目に映ってるんだ。






そして真由美に話しかける。





振り向かずに、肩を震わせて、ネクタイの子と仲良くすれみたいな事を言う真由美…





誰のネクタイと勘違いしているの?





悪いけど…真由美の気持ちは知ってるんだ。





だから…強引にいかせてもらうからね?







振り返ろうとした真由美を強く抱きしめた…






ずっと…





ずっと求めていた大切な人の温もりに…
涙が滲んだ…








俺の気持ちは変わっていない事と…真由美の気持ちを一瞬でも疑った事を謝って、ネクタイを差し出した。




真由美の気持ちを聞いて知っているのに、中々受け取ってくれない事に、不安になったけど…






ゆっくりと…受け取ってその場でつけようとしてくれた真由美。
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