ヒミツの恋【短編集】
相変わらず不審そうに見て来る二人に心のなかで“ごめんね”と謝る。





そんな私に小林君が声をかけてきた。





『高橋!今日、日直だったよな!担任がプリント取りに来いって言ってたよ。』




「わかった!ありがとう!!」





えっと…もう一人の日直は…





いない…






仕方ない…ひとりで取ってくるかな…





『手伝おうか?』





小林君がもう一人の日直がいないことに気付き、そう言ってくれた。





「いいよ一人で平気…」






そう答えたのに、裕美と真由美は、ニヤニヤしながら私をつつく。





『手伝ってもらいなさいよ!重かったら大変よ?』




『人の厚意は受け取るべきよ?小林君、まどかが転ばないように見ててあげてくれる?』





勝手に話を進めて行く二人…
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