ヒミツの恋【短編集】
秘密 2 真由美

逢瀬

放課後の教室掃除を終えて、箒とチリトリを片付けひとつ大きく伸びをする。




「よし!終わった!!…さてと、図書委員の仕事しに行ってこようかな?」





そうして普通を装って支度を始める私。





本当はドキドキしてるのに、焦る気持ちを必死に抑えて…。図書室へ行くのが嬉しいと悟られないように、努めて平静を装う。




『また明日ね!』





パタパタ足音をさせて、教室から出て行くまどかに手を振り見送ってから、私も教室を後にする。
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