ヒミツの恋【短編集】

私は渉との事を話した。




付き合ってた事…





放課後の図書室で会っていた事…





ネクタイを交換したけど怖くて付けられなかった事…






そして先輩と渉と私との最後のやりとりの事…






話し始めは苦しくて…
けれど話し終えた頃には、少しだけ…ラクになっていた。







『…何それっ!最低!!渉先輩、どうしてその先輩の嘘に気付かないの!?』





怒りをあらわにするまどか。






「仕方ないと思うの。…自分の身がかわいくて、コソコソしてた私を信じろっていうのが無理だったのよ…。渉は悪くない…」






私がそう言うと裕美が口を開いた。
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