ヒミツの恋【短編集】
後悔…してくれてるの?





私と終わってしまって…少しは悲しんでくれた?






けれど、渉が女子のネクタイをつけてた姿を思い出す。






「渉ね…彼女出来たみたい…。さっき偶然見かけて…女子のネクタイしてた…」





『嘘っ!こないだ見たときはネクタイ付けてなかったのに!』







「でもっ!私との事…終わって少しでも落ち込んでくれてたって聞けただけで嬉しかったよ?ありがとね!」






“彼女”口に出して言って初めて実感した…






渉の隣にはもう別の誰かがいるって事…







私ではない誰か別の子に…笑いかけるんだ…




私が大好きだったあの笑顔で…目を細めてその子を…




ポタっ…







「あれ?…やだ…どうしたんだろうね?…」
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