SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
空から夕映えが消え、夜の帳が降りてきた。



「飯塚?」


営業から戻って来た田村さんが私の姿に驚いた。



「あの…頼まれた報告書出来ました…まだ…まちがいはチェックしていませんけど」



「いいよ。まちがいのチェックは俺がしておく」



私は報告書を保存したUSBを田村さんに手渡す。



「営業でお疲れでしょ?コーヒー淹れましょうか?」



「…ありがとう」




昼過ぎ、克己から急用で今夜は外食するとメールが届いた。


定時に上がって帰りがけに買い物して、私の手料理を御馳走しようと思ったけど。

急用なら仕方がない…











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