SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
昼休みも終えて、デスクに戻った。



「おーい。飯塚」



先に座って、書類に目を通していた相模専務が私を呼ぶ。



「はい」



私は一旦、椅子に座ったものの、専務の声に弾かれたように立ち上がる。




役職付きなんだから、執務室を持てばいいのに…



専務は私たち平社員と同じフロアで仕事をしていた。




「何でしょうか?」



「先ほどの件は他の社員にはくれぐれも口外するなよ」



私の顔を上目で見つめ、くぐもった声で念を押す。


< 14 / 237 >

この作品をシェア

pagetop