SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
* * *


「お前…本気でドラマのオファー受けるのか?」



「え、あ…私はファンだし…やっぱり…ダメだと思う…」



「…そうか…受けないのか…」



克己はハンドルを握りながら安堵した表情を浮かべる。




「…蘭莉…何食べる?」

声まで嬉しそうに上ずっていた。

「…」


このまま、私は克己の腕の中に閉じ込められるのかな?
別に彼の束縛を苦痛に感じてないし。


父を亡くして以来…親戚にも頼らず生きて来たから。

親身なって私を助けてくれる克己の優しさの虜になっていた。



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