SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
店の裏から戻った克己と一緒に駅に向かって大通りを歩く。



「お前…俺に嘘ついただろ?」



目の前に見えて来た駅。

赤信号で私たちは並んで足を止める。


「私が克己に嘘?」


身に覚えのないコトを言われ、戸惑う。



「…お前…奏多にプロポーズされたんだろ?」



「あ・・・」



克己の言う嘘に…納得した。



「あれは…プロポーズされたなんて言ったら…克己が凄く嫉妬すると思ったから…克己の方こそ…私に社長のご子息だって黙ってて…良く言うわよ」


「…異議あり。事実を隠すよりも人に嘘を付く方が…罪だと思うぞ」



「ええ~っ!?」



「…今夜はちゃんと心の準備しとけよ」


「克…己?」


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