SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
私は余りのショックでオフィスを飛び出したけど…冷静に考えれば…ちゃんと…克己と話し合うべきだったと後悔していた。



「いいえ…克己の元に戻って話をしようと思ってる」


「そっか…」



リンは首が苦しいのか…シャツの一番上のボタンを外して、ネクタイを少し緩めた。



「…ネクタイなんて…滅多につけないから…苦しい」


「ふふっ」


互いに柔らかな笑みを浮かべ合う。



「…俺も君に見習って…話をしようかな?」



「リン…」



「…俺も納得できない…」




「リン…」


樋口社長が私たちの元にやって来た。



「ちょっと話をしてるだけだから…そんな怖い顔しないでよ…社長」


「…話をするのはいいが…勝手に暴走はするなよ」



「それはシンやルイにも言われてるし…分かってる…」

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