SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
「…それは全てお話…致します…」


親父の命令で…この1週間で専務の仕事を部長に引き継ぐコトになり、猫の手も借りたい忙しさ。



彼の話を訊く余裕はないが、俺はどうしても訊きたかった。



「わかった…」


「できれば…オフィスの外でお話したいのですが」



「…そうか…少しだけ…待ってくれないか?」



俺はデスクに戻り…部長に一言、断り…オフィスの外に出た。



一緒に地下の駐車場に降り立った。



ちょうど…黒いワゴン車の後部座席から出て来た蘭莉と鉢合わせする。



「千早!?お前がどうしてこんなところに居るんだ?」


蘭莉のそばに立つ男性は天草を知っていた。



「社長こそ…どうして…飯塚さんと?」



「…君は誰だ?」


「貴方は?」



「俺は樋口晴真だ」



「…貴方が『ギャラクシー』の社長か…」


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