SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
オフィスに戻ろうとエレベーターに乗り込んだ。



「私はどうしたらいい?」



「お前はどうしたい?」



「…仕事は続けたい…」



「続けろよ…」



克己は私の左手を握って来た。


「社内恋愛…もっと楽しみたかったけど…そんな時間はなさそうだ」



「じゃあ~部屋で楽しめば…」


「部屋で楽しむ?そうだな。スリルはねぇけど。人の居ない分…存分に楽しめそうだな♥」



「あ…」


私は大きな墓穴を掘った気がした。


克己は嬉しそうに口笛を吹き始める。


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