SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
「はい…蘭莉さん」



「ありがとう」



那子さんは私にウエディングブーケをくれた。


夏らしい向日葵の花のブーケ。



「…向日葵の花言葉を知ってるか?蘭莉」


「ううん」


「私の目は貴方だけを見ている…」


「へぇ~っ」



「…どんだけ…那子は俺に惚れてんだよ…」


「リンだって…」



「悔しいけど…俺もお前だけしか見てない…」


リンは那子さんの耳許で自慢の甘いテノールで囁いた。



私の頬まで染まった…



「おいっ!?リン…俺の女を誘惑すんなよ!!」



「俺は別に…那子に言っただけだ。誤解すんなよ!!」





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