SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
俺は親父の後継者になろうと本妻の冷たい仕打ちにも耐えて、今までやって来たのに。
親父は新たに出来た若い妻と息子の3人で幸せな家庭を築いた。
その輪には入れず、将来の展望を失った。
俺は弁護士となって親父とは離れた。
別々の人生のレールを歩いていたが。
不景気の煽りを受け、親父が俺に助けを求めてきた。
弁護士の仕事にも飽きていたし、このまま親父から会社を奪うのもいいかもしれないと思い、会社に就職。
親父の息子だと大っぴらに名乗れば、何かと注目されるし、特別扱いする輩が出てくる。
そんな連中を排除する為に俺は母の苗字を名乗り、会社の業務と概要を勉強し…仕事のスキルを磨く為に親父のいない子会社に出向した。
俺に専務の椅子を与えたのは親父の慈悲だろう。