SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
「お前だってこのまま一生…結婚しないワケじゃあないだろ?」



「いや・・・」



「本当に結婚しないのか?」
結生は強く問いかける。


俺は何も返さず、新メニューのムール貝のガーリックのワイン蒸しに箸を伸ばす。



社内に気になる女性社員が居た。



彼女の名前は飯橋蘭莉




口ではDQNネームと罵ってるが本音は可愛い名前だと思っていた。



彼女こそ…俺と母を命を救い、希望を与えた小さな天使。


少しおおげさかもしれないが…


それくらい…彼女には言葉では言い尽くせない感謝のキモチがあった。


社内で彼女をからかう俺は恩を仇にして返してるような気がするが…俺自身…年齢の割に幼稚なんだと思う。









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