SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
蘭莉の過去の男関係を知っても、
俺にはどうするコトもできないけど。



愛する人の全てを知りたいと言う自分の欲望には逆らえなかった。




「…私は秦多のコト…幼なじみだと思ってけど。秦多はそうじゃあなくて…私…彼に付き合いを申し込まれてたけど・・・彼をフッたんです」



「えっ?」

俺は覚悟を決めていたのに。


蘭莉の全然…違う言葉に間抜けな声を出してしまった。




「いや、あの…付き合っていたんじゃないのか?」



「はい」



蘭莉は顔を真っ赤にして、意を決したように言葉を紡いだ。


「私…この歳まで付き合った人は一人もいません…だから、専務が初めてです」

俺が初カレ?

「・・・そうか…俺は大きな誤解をしていた」






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