あしたのみらい
先生がベラベラとしゃべっているのは世界史のなんたらかんたら。

みんな疲れた顔しておとなりさんとおしゃべり。

「じゃあ、45ページを……、早沢!読め!」

は、はいっ!!?

大慌てで教科書を開く。

45ページって、言ってたよね……!

「え、えーっと、…………です!」

「よし、続きを……、辻山!」

はーい、と返事をして、紙をダラダラめくりながら愛が立ち上がる。

そんなグダグダの授業で、1時間目は終わった。


―――キーンコーンカーンコーン。

社会の先生と入れ替わりに入って来たのは、音楽の先生。

「はぁーい、席着いてぇ~、音楽始めるわよぉ~!楽譜出して~」

ブリっ子の先生だと、一部の女子から嫌われている。

別に、いいと思うけどなぁ。

「いっちに~さぁ~んし!」

ノリノリで指揮する先生は、やっぱりブリっ子だった。


はぁ……、疲れたぁ。

ブリっ子先生のノリノリの歌は止まらない止まらない。

オンチな私はすっかり疲れた。

あの後、たくさんの個性的な先生の登場連続の4時間。

ウンザリ……。

「みーらい!学食行こっ♪」

「あっ、うん!」




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