御子の恋



「行けば?深雪。」


は?


「スタッフがやってくれるでしょう?」


「だけど…皆深雪見てるよ?」



…周りを見渡した。



確かに…視線が私だ。



私はガリガリと頭をかく。



そして…本日二回目の溜息。




「分かりました。梨花の頼みならば引き受けましょう。」


私は席を立つ。



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