“スキ”の表し方

嫉妬



「・・・・・んん」



あ、私寝ちゃってたんだ。



ぱちっと目を開けると、そこには先生の顔があった。



「あ、起きた」



「うきゃあ!」



「そんな驚くなよ
てか、うきゃあってなんだよ」



あー、びっくりしたぁ・・・。



「寝込み襲おうと思ったのに」



「・・・・・襲うとか最低」



私が真面目顔で言うと、先生は困ったような顔をした。



「ごめん、怒った?」



その顔が可愛くて仕方ないんだ。



「嘘。怒ってない」



私は先生に笑いかけた。



「いじわるとか最低ー。
でもキスしてくれたら許す」


「条件付きとか最低ー」



「じゃあ俺からする」



そう言って先生は私にキスをした。



「壱香、好きだよ」


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