誠─紅き華は罪人に祝福を与う─



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「えーっと」


「渡辺さん、ありがとう。助かるよ」


「良かったね?暇を潰せて人助けもできて」


「は、はぁ・・・」




隣にはレオンに加えて、この場の最高責任者である第二課長の潮もついてきていた。


向こうでは影で合掌していて見つかった永倉達が汗だくになりながら身体を動かしている。


そして、今、自分の目の前には・・・




「今日はこのオネーサンが人間のことを色々と教えてくれるから、じゃんじゃん質問するといいよ」


「レオン・・・大丈夫かな?」


「・・・はい。もうどんとこいって感じです」




気遣ってくれるのは嬉しいが、こうなる前に止めて欲しかった。


身体に突き刺さるといってもおかしくないくらいの視線を一斉に浴びて、すっごく居心地が悪い。


芝生の上にちょこんと体育座りをして、自分を見上げてくる様子はメチャクチャ可愛いけれども。




「はい、はい!!」


「にんげんはどうしてみじかくしかいきられないの?」


「にんげんってぼくたちのなかでだれがいちばんこわいー?」


「おねーちゃんのきてるおきものかわいいね?」


「にんげんにはいったいどんなちからがあるのでしょうか?ぼくたちみたいなちからは?」




エトセトラ、エトセトラ、エトセトラ


正直、誰がどんな質問をしたのか分からなくなるくらい一緒に言われて、頭が回らなくなった。



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