-help-



私は、もう一回ため息をつく。


こうなったらもう、止まらない。

満足するまでやらせておけばいい。



玲亜さまはずっと壁を殴っている。

泣きながら。怒りながら。


玲亜さまが何を考えているのか、

私には理解が出来ない。まったく。



「う..うわぁあぁぁあぁああぁ!」


玲亜さまが叫んだ。


廊下に声が響いて、反響する。



「..してやる」


玲亜さまがボソリと呟いた。



「壊してやる、皆みんなッッ!!」


玲亜さまの目は狂気に満ちていた。


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