守ってくれますか?
「他にさ、一緒に寝た理由があんだよ。絶対。なんだろうな?」

ま、普通にわかるけど。


「んん~?他にですか?」

ヒカリ、悩むなよ。

もしかしたらっていうの、あるだろうよ。


「・・・・・・・・わかりません。
ナオ様って、何考えてるんでしょう?」


「・・・・あのさ、ナオって、女嫌いなんだけど・・・」

「!!さらに理解不能じゃないですか!!!ソレ!!!」

・・・・・ははは・・・

マジ、自分のこととなると、ほんっと鈍いなあ、ヒカリ。


「・・・・ナオ、苦労しそー」

俺の小さな独り言は、ヒカリには聞こえなかったみたいだ。

ヒカリが突然叫びだした。


「・・・・ああー!!!そういや、休憩時間過ぎてる気がする!
シュウ様、私はこれで!」


そうしてヒカリはさっさと戻って行った。


俺は思わず苦笑してしまった。


俺を殴って、

女遊びをやめてほしいと頼み、

本当に俺を愛してくれる人を探せと言い、

キスしてた女の気持ちには気づき、

あからさまな、ナオの気持ちには気づかず、

しまいには、それらを全て切り捨てるように、
さっさと戻って行った。


「・・・・はははっ」

・・・つくづく、
オカシナ女だな、ヒカリって。


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