守ってくれますか?
「大丈夫だよ。私は、大丈夫。」


にっこり笑いかける。


「心配すんな!」


私はそう言うと、くるりと敵の方を向いた。




「空気読んでくれてありがとうございます。」


「どーいたしましてぇ。・・・でも、馬鹿げてるねぇヒカリちゃん。」



ニヤニヤ笑いながら、ニキビたっぷりの、デブ男が言う。

えっと、たしかこのデブ男が族のリーダーだったはず。




「どこが、馬鹿げてるわけ?」


「大丈夫だ、ってとこと、心配すんな、ってとこぉ」




「・・・まぁ、あんたみたいな最低野郎には、馬鹿げてるかもね。」


私が冷たく言うと、デブ男はさらにニヤニヤ笑う。


・・・・・キモッ!!!!

激しく気持ち悪い!



「まぁったく。最低野郎、なんて。ホント、ヒカリちゃんって素直じゃないよねぇ」


「はぁ?」




私、今すっごい素直なんですけど。







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