守ってくれますか?
「ま、俺の場合は全部本当のことぶちまけたけどな。しかも、本人に向かって。」


ヒカルが悪戯っぽく笑った。

さっきの大人びた笑みとは打って変わって、幼い、子供のような笑み。



「アンリの場合は、6割本当、4割嘘だな。」

「なっ///」

「お。やっぱ図星か。」

「う、うるさいわねっ!」

「やいやい。つっぱねるな、オジョーサマ。」

「あーもー!なんなのよアンタ!」

「ヒカルですけど。」

「もう、いいわよっ!!!」


ふんっとそっぽを向いてドスンとイスに座った。

ヒカルが私の頭を優しく撫で始めた。


「な、なにしてんのよっ!」

「ん?頑張ってくれたから、ご褒美っつーか・・・報酬?」

「そんなのいらないわよ!」

「あ、そう?」


そう言い、ヒカルの手が私の頭から離れた。


その手を、咄嗟に捕まえていた。


捕まえた後、ハッとする。


ヒカルがハテナマークを浮かべ、首を傾げた。



「あ、あの・・・・・報酬なんか、いらないけど・・・その、き、気持ちいいから・・・・・・続けて・・・てもいいわよっ!」


あああああああ//////

な、何言ってるのよ私!!!


真っ赤になった頬を隠すように、そっぽを向いた。





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