素敵彼氏の裏の顔
見れば見るほどあやちゃんは可愛い。
隼人よりも大きめな瞳に、すっと小さな鼻。
対照的に口は大きくにこっと笑っている。
あやちゃんはバンドでなくて、アイドルでも成功するに違いない。
あたしとの格の違いを見せつけられるようだった。
それでもあやちゃんは気取らない。
注文したかき氷を食べながら、あたしに言葉を投げかける。
「お兄ちゃんとは上手くやってる?」
うん、と頷くあたし。
上手くやってるけど……
だけど、何だか寂しいな。
本当はもっと会いたい。
もっと近くにいたい。
「そう。良かった」
あやちゃんは嬉しそうに笑った。
そのくしゃっとなった眩しい笑顔は、隼人のそれとそっくりだった。