美人の弊害
五時半
携帯のバイブが鳴っている。
今日も一日が始まったようだ。
寝室のウォークインクローゼットの中で今日着る服を決める。
ビッキーのベージュのパンツと白のペプラムのシャツを持って一階に降りる。

裕子は鏡で自分を眺める。
むくんだ目、ひどい寝癖。
とりあえずは洗面台で髪をたっぷり濡らす。
そのまま洗濯物を干した。

時計は6時10分。
メイクボックスの前に座りティッシュに化粧水を含ませ顔全体を拭く。再び化粧水を手に付けてマッサージしながら保湿する。
もっと顔が小さくなって。こんな顔の形に、そんな風に考えながら数秒程マッサージする。

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