哀しみの音色
 
迷う必要なんかない。

どこにも行く必要なんかない。


莉桜がいれば、俺には何もいらないから……。



(~~~)



今度は別の何かが聞こえた。


泣き声じゃない。


これは……



「……歌…?」



どこからか聞こえてくるのは

とても温かい…
とても優しい……

愛に溢れた歌声だった。
 
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