またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜
6◆走り出す恋心


今日の空は生憎の雨。
もう7月に入ったというのにまだ梅雨らしい。


テスト前のため学校に残るものは少なく、それぞれ塾だとかカテキョだとかで忙しい。



「美和〜テスト明日だよ?もう絶対地理欠点だってー。」


「欠点ってわかってるなら勉強しなさいよ!あたしもやばいの!このままじゃ卒業できないかも。」


テスト一日前になって焦り出したあたしたちは学校の図書室で勉強をすることになった。


と、言ってもニナは風邪をひいて休み

麻央も塾だからと言って帰ってしまった。


こんなバカ二人で勉強ができるわけがない。


「ねえ、美和!サッカー部練習してるのしってた?」


「……え!?雨でしょ?ってかテスト前じゃない……」


桃香が指す方向を窓から見た。


何やら、体育館で筋トレをしているようだ。


「最後のインターハイ近いらしいよ?美和伊月くんの応援行くでしょ?」


「は?なんであたしが……」




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