雨フル夜。


そんなことを思いながら女に傘を握らせようとした、


そのときに、


女は俺の腕を掴んだ。


そして、女は顔をあげた。


俺は、思わず脈打つのがはやくなった。


「……、て…」


「え?」


女は俺になにかを言ってるけど、小さすぎてきこえなかった。


< 5 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop