恋愛写真

「良かった…誰もいない。」


アタシは家の中を見てフッと笑った。

忘れられない思い出がこの家にも沢山ある。


夜はアタシ達を遠ざけていった。

朝になれば又、君の笑顔に会えた。


君が笑った。『おはよ』って。


君が泣いた。『バカ』って。


あの頃の優しく微笑む君の隣に並んだ

暖かい3人の恋愛写真。


アタシが壊した恋愛写真…。


「夢ならいいのに……」


そう何度願っても、もう遅い。

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