不良系幼なじみとの甘い恋愛事情


「勘違いすんな、俺だって慣れてねえし」



ムスッと唇を尖らせながら愛翔が再び顔を覗き込んで来た。



「うそ、慣れてる感じしたし」



今だってそんな顔で覗き込んで来るし。



あたしはもう、いっぱいいっぱいだというのに。



頬を膨らませてちょっとだけ拗ねて見せた。



そんなあたしを見て



フッと笑った愛翔は



「嫉妬してんの?」



耳元でそんなことを囁いてから



意地悪な笑顔を浮かべた。



「聞いてんだろ?答えろよ」



色っぽくて艶のある声に背中がゾクゾクする。



なんか変な気分。



おかしいよ、あたし。



「きゃあ」



不意打ちで耳を舐められて、思わず叫んだ。

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