ずっと、ずっと。
*
「……本当に、いいの?本当に?」
「うん、もちろんだよ?」
「でも――」
「え?」
圭くんは私の表情を見たまま何かを考えているようだった。
プロポーズされてから2ヶ月。
……あの日から、1ヶ月。
この1ヵ月、やっぱり兄とのキスが忘れられなくて、想いは完全には消えてくれなくて、毎日のように泣いていた。
でも、もう決めたこと。
兄を忘れて、私は圭くんと一緒になると。
私が幸せにならないと、兄も幸せになれない。
だからもう泣かない。
そして、ようやく私は圭くんに返事をした。
Yesの返事を。
「……」
圭くんは私を見つめたまま、口を開こうとしない。
……もしかして、返事が遅すぎて、私と結婚するのが嫌になったとか?
不安が私を襲った。
「圭くん……?」
「……あ、いや、……ヤバい。嬉しすぎて……感動してた」
「……」
「……友美、ありがとう。ほんとに、ありがとう」
「っ!」
圭くんに浮かんだ笑顔に、私の心臓がどきりと跳ねる。
喜んでくれていることがすごく伝わってきて、私が出した答えは間違いではなかったんだと、この人で良かったと思った。
私のことをこんなに想ってくれているんだから、私もできる限り、圭くんを愛していこうと心に決める。
それが今私にできる、みんなが幸せになる方法なんだ。