交わらなかった平行線
『あのね!まつこ!』
『まつこじゃない!りな!』
『どーでもいいし!』
何だろう…。
みゆう、
やけにテンション高いし…。
あ…、
いつものことか…。
このテンションは…、
彼氏の事…。
『ディズニーね!
りょうたろうと回れる事になったの!』
ほら…、
やっぱりね…。
『おー、
初デートってやつ?』
『いや、明日、家デートする』
あれ?
まだ付き合って、
三日目だよね?
明日って、
まだ四日だよね?
『なかじー、
手出すなよ?』
『いや、
女から出したら引かれるし』
『さすが、
男落としの名人!』
『今回は本気だし!』
"本気"
本気の恋って、
なに?
恋は毎回、
本気でするものじゃないの?
毎回、
誰よりも彼を愛して、
本気で愛するんじゃないの?
『最近、泣くような恋すらしてないしな』
"泣くような恋"
私は、
これがどうしても気になった…。
『なんで恋で泣くの?』
『んー?なんでか…、
苦しいほど、彼を愛しすぎるから。
恋することが、
泣くほど辛くなるんだよ。』
私は…、
こんな恋をしたことあったっけ…。