すずきくんの人生
トントントン…


「あっ!お兄ちゃん起きたん?ちょーどよかった!ご飯出来てん☆食べよ!」


机の上の料理を手招きしてみせる


「…あっ…すまん…急にバイト入ってって言われてん」



「えっ…」

さっきまでの ややちゃんの笑顔が また消えた


「すまんな。やや…あっ!ご飯、冷蔵庫に入れといて!帰ったら、食べるわ。」

じゃあな!と言って慌ただしくお兄ちゃんは、出ていってしまった


残されたややちゃんは、1人でご飯を食べて 二階へ上がっていった

「クゥーン…」


「大丈夫…慣れてるから…大丈夫。」


自分に言い聞かせてるのかな?


・・・・。



「あっ!そや!」

ややちゃんがガバッと顔を上げ 目を輝かせていた


「うわ?」


「散歩!散歩行こ!」


「ワン!」
散歩か!行く行く!



< 26 / 148 >

この作品をシェア

pagetop