ありがとう。






奏君は鞄からノートを出して、ページを破いた。



それをさらに細かくちぎって、一つ一つに “悪いけど貰えない。ありがとう” って書いてチョコに貼っていく。






「秋塚、悪いけど、わかる人だけ靴箱に返すの手伝ってくれない?」



「えっ、うん。」






送り主がわからないチョコを隅に置いて私と奏君は昇降口を出る。





「奏君は優しいね。」







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