ありがとう。
あっ!
私が顔を隠そうとすると、その手は奏君に捕まえられた。
そして、いつの間にか座った状態のまま、フェンスに押し付けられていた。
「美喜、大好き。」
奏君の優しくて、甘い声が響いた。
「私も・・・・?!っ」
私の声を遮るように、唇に奏君の唇が重なる。
奏君は、長いキスをする。
苦しくなって奏君を見ると、急に真っ赤になって唇を離し、私の顔を奏君の胸に押し付ける。
「美喜、その顔は俺以外に見せちゃダメだから。」
「え?」
一体何のことだろう?