ありがとう。
私の愛
《美喜side》






「ーーーきッ!」


誰かの声がする。




この声は優しくて、大好きな声ーー




あなたはまた、私を救ってくれたんだね?




私はね、いつまでもあなただけを愛してる。って誓えるんだ----








「美喜ッ!」



私が目を開けて見えたのは、見慣れた真っ白な天井と愛しい人の辛そうな顔だった。




「奏君?」



「美喜のバカッ!」



えっ、どうして?





「体調悪いのなら、そう言えよ!!」



奏君が怒っている。



奏君が怖いーーー



「バーカッ!」




またそう言った奏君は、私を抱きしめた。




「俺をもっと頼って。美喜のこと守れないのが悔しい。」








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