ありがとう。
チャンス
《美喜side》




「ん・・・。」



いつの間にか寝てしまった私は、目を開ける。




奏君は・・・・まだ、面接時間じゃないんだっけ。




昨日、奏君にもう一度会う前に寝ちゃったんだ。




杉崎先生と何を話したのかな?







ガラガラ




「美喜。」



「お母さん。」



あれ?まだ朝の6時だよね?



面接時間まだのはずなのに。





「昨日、美喜が目を覚ましたって聞いて来たの。奏君は帰ってもらったけど、私は特別に泊まったのよ。」




あ、なるほど。




「それで・・・」



お母さんの声のトーンが下がる。





きっと、検査の結果が良くなかったんだ。




「検査の結果ね、もう治る見込みは無いらしいの。」



やっぱり。






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