ありがとう。
美喜の病室は4階だ。
俺たちはエレベーターへと歩く。
エレベーターから降りた直後、俺たちの目にあり得ないものが映った。
バタバタッ
「杉崎先生は?!」
「もう、準備に入っています!!」
廊下の奥から声が聞こえた。
「何かあったのかな?」
「今、9時くらいだよな。」
ガラガラガラッ
「早く手術室へ!」
看護師さんの声と共にストレッチャーの車輪の音がする。
ちょっと待て。
さっき、看護師さんは確かに言っていた
『杉崎先生』
とーーーーー