twin∞soul
4 大嫌いの理由
どれくらい、流の胸の中に居たのだろう。

時間の流れも、今ある空間も、忘れてしまうくらい、不思議と心が安らいだ。

何をやっても、うまくいかない。

人からどう思われて、自分がどうしたいのか。

怒りや悔しさ、憎らしさだとか。

自分の溜め込んでいた黒いモノが、流れに話した事で、オセロのように全てが、白いモノにひっくり返されて、もうクヨクヨしてた悩みなんてどうでもよく思えた。

だって、この中、凄く心地がいいんだもの。

何だか調度良い体温で、安心するんだもの。

くるまっていたいぐらい、落ち着いちゃうんだもん。

もう少しだけ、もう少しだけ...って布団から出られない感じ。

完全に納まっちゃってるよ。

そんな私の髪を、流が柔らかい手付きで、そっと触れるから、目を開けて流を見た。

その時だった。

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