twin∞soul
5 「8」繋がり
家に帰る途中に、何度も自分の口唇に、軽く触れていた。

流の口唇の感触や、体温や息使いを、思い出していた。

ダメだ、私。

時間が経てば経つほど、胸が熱くなる。

熱くて、痛くて...。

どうしよう。

どうしたらいいの?私。

また、あの感覚...求めちゃいそう。

玄関を開けて、寝室では時夫はグッスリと眠っていた。

マイペースだね、あんたは。

悩みは解決した。

対した悩みじゃない。

よくある壁に、ぶち当たっただけ。

流...。

そうやって思えるようにと、抱き締めてくれたのかも。

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