ぱんつのおかず


「………ハァ」



一生懸命変な顔作って。


ギュウウウ、て目ん玉つぶれてまうくらい目ぇつぶっとったら、すぐ近くからため息が聞こえた。



おそるおそる目ぇ開いたら、ガックリうなだれたセッチのアタマが目の前にあって。



「…あのなぁ」

「は、ハイ!?」



顔上げたセッチに、至近距離でにらまれる。


こわいこわい。一般放送禁止レベルの顔んなってるで、セッチ。



「あのー……?えーっと……」

「…こふじ、あのな」

「い…っ、イヤや」

「…まだなんも言うてへんわ」

「こ、こふじは今留守にしております、ピーッとなりましたら、ご用件はまた今度…」

「ちゃんと聞け、アホ」




真剣な目で見つめられて、ゴクン。音たてて、ノドが鳴る。



いつの間にか肩に滑り落ちてた、セッチの手。



ギュッ、て、力こめられて。ノドから変な声、飛び出そうなった。




「こふじ、聞け」

「ヒッ」

「……おれはーーー」



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