男子校は甘いワナだらけ!?~俺様なアイツとキケンな恋~
「ん、大丈夫だから。……むしろもっとやる気出た」
また平塚くんに目線を移すと、彼はちょうど顔を上げてそう言った。
やる気出たんだ?
「それはよかった。じゃあ、もう少し練……」
「ちょっと来い」
グイッ。
話している途中、突然誰かに、横から強く手首を掴まれた。
「なにっ……!?」
今日はよく引っ張られる日だな、とか冷静に思いながら、あたしの手首を掴んでいる張本人に目線を向ける。
「……っ!」
そこには、今1番見たくない、喋りたくないヤツの姿が……。